守田敏也さん講演録シリーズ 〜第6回〜

続けて読んでくださっている方、
ありがとうございます。
PCや タブレットで小さい文字を読み続けるのは
ほんとうに大変だと思います、
申し訳ありません。
今回は とりわけ、市民放射能測定所に関わっておられる方に
お伝えしたい内容です。
そうでない方にもぜひ 市民測定所ってこういうことが… という
参考になればうれしいです。
では。

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《測定所にやっていってほしいこと、その1。
〜低線量・内部被曝の危険を伝える場に〜 》

その中でどうしていったらいいのか。僕は、ぜひみなさんに、測定所の位置づけをもう一歩進めていっていただきたいと思っています。
一歩進めるとはどういうことなのかというと、一つは、収入に直結することではないですけれども、「もっと明確に低線量被曝を批判する場所としての位置を確立してほしい」ということです。ぜひともこれを行って欲しいと思います。
測定所によってポリシーが違うとは思いますが、それでもだいたいの測定所は測りはして数値は出すけども、「その数値の先はあなたの判断に委ねます」というふうにしてきているのではないかと思うのです。「これは食べられます」かと言われると答えに困るというか。
例えばある食材の放射能が、1キログラムあたり5ベクレルあったとする。これを食べるかどうか、何を基準に考えればいいのか。例えば「ドイツ放射線防護協会」は事故直後の勧告として、最低ラインとして大人8ベクレル、子ども4ベクレルという水準を出してくれました。それを基準にしたら大人なら5ベクレルは食べてもいいよということになりますが、果たしてそう単純に言い切れるかという問題がありますよね。
しかも人間には個人の差異がすごくあります。あくまでも8ベクレルという線は、社会的に、最低限、これだけは守ろうということで設定した線であって、8ベクレルがその人個人にとってどういう意味を持つかまでは分からないわけです。当然、測定所の側も責任がとれない。
特に初期被曝をしてる人はより危険です。すでにリスクを負っているからです。化学物質過敏症も同じですよね。最後の一滴で、症状が出てきてしまう。コップに汚染が溜ったような状態で、最後のごくごくわずかな一滴でコップの水が溢れ出すように、体に劇的な変化を及ぼすことがある。だから同じ8ベクレルでもその人がどういう体調なのか、どういうふうな被曝をしてるのかによって意味が違ってくるわけです。そのことも含めて、これは何ベクレルの放射線が出ていますということは、しっかり出すけれども、その先にどう判断するかということはなかなか言えないということがあると思うのです。
この先どうなるのかとていうのはやっぱり言いにくいと僕も思いますよ。少なくとも「3ベクレル? 大丈夫です」、「4ベクレル?ダメです」とか、そんなに単純には言えない。
大原則は、「少しでも放射能があるのだったら食べない方がいい」ですよね。「これを絶対に食べなければいけない必然性があるのでなければ、放射能が確認されるものは食べないことをお勧めします」というのが、いつでもありうべき回答だと思います。
その上で、僕がぜひ測定所のみなさんに行って欲しいと思うのは、同時に、「低線量被曝というものが、どのように危険で、そしてまたその危険性が、どのように隠されてきたのか」ということを、もっと積極的に伝えていくことです。

☆☆☆☆☆☆☆
第6回おわり。
次回は、内部被曝についてのご著書もある守田さんが

内部被曝と外部被曝について
ベクレル と シーベルト という単位の使いかたを通して
政府のとっている評価のしかたの問題点を
語ってくださいます。

たくさん勉強しなきゃですね!!
スタッフ・ふたもいっしょけんめい読みました!!
がむばろー!!
本日はひとまずこれまで。
続きはまた明日 アップします!!

(なぜか宴会写真)フフフ

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