守田敏也さん講演録 ⑨ 際限なく食べる方向へ、食べ物産業が人々をリードする

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【食べ物産業のありかた
〜こういうふうなことと僕らは闘っていかなくてはならない〜】

今、世界的に、売られている食べ物が非常に悪くなっています。「食べ物が悪い」と聞くと、添加物など、化学物質のことを考えると思うのですね。もちろんその面もあります。化学物質が非常に悪い影響を与えていることは間違いないのですが、もっと単純に、白砂糖を多くすることで身体に悪くなっている例が多いです。

砂糖は食べ物をおいしくする魔法の粉です。しかし砂糖、とくに精製された白砂糖がたくさん入ったものが増えることによって、人間の満腹中枢を壊してしまって、どんどん際限なく人々がものを食べる方向に、食べ物産業が人々をリードしている現実があるのです。
子どもたちには、具体的に「こういうものは食べないようにしよう」と話をするのですが、そのとき一番に挙げるのはコーラですね。スライドで、コーラの瓶の横に、そこに入っている分量の角砂糖が積みあげてある写真を見せるのですが、本当にギョッとするぐらい入っています。

500CCの瓶で16個ぐらい。65グラムぐらいになります。僕は広島県の三次市で二回講演したのですけれど、一回目の講演の話を聞いて、コーラを飲むのを止めたという方が二回目に来てくださいました。その方は体重が116キロだったそうです。二回目の講演に来てくださったときは96キロになっていた。20キロ減だったのです。

話を聞いたら、以前は毎日、500CCのものか、1リットルのものか分かりませんが、とにかくコーラを5本飲んでいたそうです。で、それをぴったりやめて、わずか4ヶ月で20キロ落としたというのです。それだけでですよ。
逆に言うと、コーラをどんどん売ることが、どれだけ罪なことかが分かります。明らかに人間の身体を悪くするものを、どんどん売っているのですよね。

次に子どもたちに行ってはいけないというのはマクドナルドです。子どもにはこの話が一番分かりやすい。あと、「ヤマザキパンを食べるな」とも言ってます。
スライドで「マクドナルドの恐ろしさ」を幾つかにまとめてあるのですけれども、マクドナルドはいかに人にものをより多く食べさせるかということを研究をしてきた会社なのです。
アメリカはご存知のようにクリスチャンの方が多い国ですよね。キリスト教には「七つの大罪」、犯してはならない罪があるそうで、その4番目が実は大食いなのです。大食いを恥とする文化の社会の中で、マクドナルドは人々にどうすればよりたくさんの製品を食べさせることができるのかを研究した。
この研究は、「マックフライポテト」で行われたそうです。研究の仕方はわりとシンプルでした。マックフライポテトを食べている人を遠くから双眼鏡で観察するのです。そうすると、食べ終わったあとに多くの人が箱の中に手を突っ込んで塩を舐めているのだそうです。
「要するに連中はまだ食べたいんだ。食べたいのにどうして食べないんだ?」とマクドナルドは考えた。出した結論は、「大食いが恥だから2個買えない」ということでした。2個買えないのだったらどうするか。答えはポテトの入れもののサイズを大きくすることでした。

単純なのです。その後、同じ発想が他の商品にも適用された。コーラもハンバーガーも大きくなって、ハンバーガーは、「ビッグマック」とか「メガマック」になっていった。あとはセット販売です。一つのセットで値段的にもお得感を出して、よりたくさん食べさせる。

ちなみに、ハンバーガー、ポテト、コーラの三つの中で一番もうかるのはどれだかわかりますか?答えはコーラです。原液はほとんどただに近いからです。それをどんどん飲ませる。今は1リットルサイズのカップがあるそうですが、それに合わせてアメリカの車の缶ホルダーが変わってるらしいです。バケツみたいなものを運転席の横においてガブガブ飲む。角砂糖が30個以上も入ったバケツです。

ブッシュ・ジュニア元大統領も、会見や晩餐会のときに、コーラを飲んでいたそうですね。完全にそういう生活スタイルにはまっているのでしょうが、ともあれマクドナルドにしろ、コーラ会社にしろ、自社製品が明らかに身体に悪いことが分かっていながら、どんどん売っているわけですね。

そういう産業が世界の中で大きくなっています。今、世界の国々の中でも一番狙われているのが中国とインドだと言われています。このままでは間違いなくこれから中国とインドの方たちは激太りしていきます。中国ではもう始まってもいます。中国が経済的に豊かになったからではありません。ひどい食べ物を平気で売る産業がどんどん進出していく中で、そういうことが起こっているのです。だから、僕らは、このようなひどい食べ物の流布と闘っていかなくてはいけない。

放射能のことで一生懸命に頑張って、汚染物を除去しても、極端な肥満が嵩じれば、放射線被曝がなくても命が縮んでしまいますよ。そのような最終的には人の命を奪うようなものをを平気で売っている産業が野放しになっているのが、私たちの世界のありかたなのです。だから、この状況と本気になって闘っていくことが問われています。

マクドナルドのキャラクターに「ドナルド」というピエロがいますね。アメリカでは「ロナルド」なのかな?それはともあれ、アメリカではようやくマクドナルドへの規制が始まって、このドナルドに引退勧告が出されています。

とくに学校からの排除が進められている。最近ニューヨークから来た友人に聞いたら、もうニューヨークではマクドナルドは姿を消しているらしいですね。ではどこに行くのかというと、世界各国にどんどん進出しているのです。ニューヨークから消えたものがそれこそ北京とかに入っていってるのです。
もちろんマクドナルドハンバーガーは、使っている肉自身も悪いことが指摘されています。添加物も非常に多い。マックフライポテトは16種類もの添加物を使っているそうです。ジャンキーな味覚を刺激する味わいになっているのでしょうね。こういうこと全般と対決して、食べ物の安全を守りましょう。

食べ物の安全というと、すぐにマクロビオティックなどに目が行きやすいですよね。マクロビはマクロビで一つの優秀な体系を持っていて、学ぶべきことはたくさんあると思いますが、もう一つ、食べ物のことに踏み込んだときに、食べ物産業のありかたに関する視点を持たないと見えてこないことがあります。
例えばマクドナルドのことで説明してきたような商品戦略などもその一つです。その中には大脳がいかに刺激されるのかの研究の応用などもあります。どういうことかというと、食品産業がイメージカラー戦略を持っているのです。マクドナルドで言えば、赤と黄のシンボルカラーにしていて、それを子どもに刷り込んでいるのだそうです。そうすると子どもは、マクドナルドと発音できる前からマクドナルドを憶えるのだそうです。
実は今、OECDの国々などの中で、子どもが一家の購買を決めるのにすごく大きな力を持っていると言われています。車のディーラーなども、実は子どもを狙っているのですよ。子どもにこの車を欲しいと言わせることによって、一家の購入する車が決まるという傾向が強くなっているからだそうです。

そのために子どもの脳に、いかに商品のイメージを刷り込むのかという研究が、脳科学などを応用して行われている。そういう産業的なありかたをも見据えつつ、どうやって私たちが私たちの身体、子どもの身体を守っていくのかということが非常に重要になってきています。

ちなみにこの領域は、学問の分野でもまだほとんどカバーされていない。私たちが自力で学んで切り開いていかなくてはいけない領域です。

先ほど、子どもに「ヤマザキパンは食べるな」という言うことをお話しましたが、だいたいこれで会場は大騒ぎになるのですよ。多くの子どもたちが食べた経験があるからなのです。

僕は「一番食べてはいけないのはランチパックだよ」と言ってます。一番の売れ筋商品ですが、今日来たみなさんも食べていますか?ぜひ商品を手に取って添加物の項目を見て下さい。非常にたくさんのものが入っていることがわかります。

そのランチパックの中でもこれだけは止めようと言っているのがタマゴのランチパックです。コンビニに行って見てください。およそタマゴの入ってる商品は、冷えたところに置かれていますよね。常温の棚にタマゴの入った製品が置かれているのはランチパックだけです。なんで常温の場所に置けるかのかというと、当然にも防腐剤がいっぱい入ってるからですよね。
琵琶湖のキャンプで子どもにこうした防腐剤の話をしたら、実験してくれた子がいました。なんと半年以上たってもマクドナルドのハンバーガーが腐らなかったそうです。恐ろしいですね。そんなものを平気でどんどん食べて、身体にいいはずがないですよね。

添加物の例では、ヤマザキの「ハムマヨネーズパン」というものの添加物をあげています。とにかくたくさんの種類の添加物が使われています。子どもたちにはとにかく全部読もうと教えています。内容が分からなくてもよいから読もうと。それで添加物がたくさん入ってるものは買わないほうがいいよと話しています。
これは第一段階です。業者の側でもこういう知識に対抗して、添加物のすべてを書かないで済む方式をとっているところもあります。たとえば醤油が使われていると書くと、その醤油の中に何が入っているかは書かなくてよくなってしまうのです。だから必ずしも添加物の表示が少なかったら安全だということにはならないのですが、それでも添加物が多いものは避けた方がいいのは確実なので、そういうことを話しています。
僕はそういう話を福島から来る子どもたちに熱心に話しています。なぜかというと、子どもが自分の身を自分で守れる一番やりやすい方法だと思うからです。白砂糖を避ける。マクドナルドに行かない。ヤマザキのパンを避ける。こういうことは子どもにもできるし、効果が高いわけです。

これに対して例えば小学校低学年の子どもが放射能の入ってないものを市場に行って探して買ってきて食べるというのはあまりに難しい。だから食べ物のリスク全体を下げることを通じて、全体として身体を守って欲しいと思うのですが、僕はぜひともこのような情報発信を、どんどんする場に測定所が発展していって欲しいと思うのです。
こちらの方が話としても入りやすいです。食べ物の安全性全体の話をしながら、そこに放射能の話も入れていくと、僕の経験では、放射能への関心が薄い人にも、内容を聞いてもらえます。
なぜかというと、食べ物全般に関する不信は、特に子育て世代の女性たちの中ですごく高まっているからです。それ自身は良いことですよね。そのため、食べ物の安全に関する幅広い話をしながら、放射能の問題も話していくと、入りやすいし、話しやすいです。そうした点も押さえて、ぜひ食べ物の安全性を全体として考え、人々の身体と命を守る内容をどんどん発信して行く場所になっていって欲しいです。

☆☆☆☆☆☆

次回は

市民放射能測定所にやっていってほしいこと その3

です。

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