市川章人さん講演録連載第9回・新規制基準検証(続)基準地震動の数値はあげたけれど

こんにちは。
今日は9月22日木曜日、秋分の日です。
測定所は開所しております!イェイッ。
世間の逆向いて行ってやるぜ。
午後4時まで開けております、あそびにきてね。。。

さて、祝日モードの脳みそをギアチェンジ。エンジンばりばりふかしていきます。
おっとその前に!!

去る18日の無料測定会にいらしてくださった皆々様!!
ありがとうございましたー!!
なんと 20名もの人々が入れ替わり立ち替わり お集まりくださったと。。。
心からお礼を申し上げます。
出会いは、宝!
今回はあかんかった、という方もどうぞ
またの機会においでをお待ちしております。

では連載第9回、基準地震動について。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

新規制基準で盛んに言われるのは、
基準地震動の数値を上げたということで安全であるかのような
話が出てきます。

この基準地震動とは、
原子力発電所の耐震設計の基準となる地震の揺れのことですね。
その基準地震動を、新規制基準で決める前、旧規制基準のデータの
グラフを見てみましょう。
ストレステストその他の話が出てきていますが、
以前よりは基準地震動を上げたと。基準地震動というのは、
耐震強度を決めるための基準にする値ですけれど、
重要なのは数値を上げてどうしたかということですが。

新規制基準では、
高浜3・4号機も、川内1・2号機も、伊方3号機、大飯3・4号機も
基準地震動を引き上げました。数値はパワポを見てください。

基準地震動を上げたけども、耐震性が上がってるかどうかが問題です。
実は耐震性はほとんど上げてません。具体的にはあとで話します。

実際に起きた地震が、グラフの右側の三つです。
基準地震動のガルの数値と比べてみると、実際に起きたものの
ほうがはるかに大きい。
2008年岩手宮城内陸地震の4022ガルという、日本で過去に起きたうちで
最高の揺れの地震が来たら、日本のどの原発も絶対にもたない、と
いうことがはっきりしているわけです。
じゃあ動かしてはだめだ。なくさなあかんということですね。

もともと基準地震動の数値が、最大値と言っているのは嘘です。
あくまで平均値にすぎません。
大きな地震は確率的には少ないだろうからと影響を減らして
計算しているんですね。
その原発の敷地では、おそらくこれが最大値だろうと電力会社が
勝手に出した数値です。平均的想定値。
本当の意味での最大値を考えてない。

基準地震動を上げたら、それが仮にまともだとしてもそれに沿って
耐震強度を上げる、というための基準なんですね。
それで耐震強度を上げたかというのを見ていきますと、何もしていない。
実はひどいことに、原子炉の本体とか格納容器という中心部分は
ほったらかしです。パイプあたりをちょっと強化したくらいですね。

もうひとつ、安全上ものすごく重要な視点ですが、
高浜原発では耐震重要度のレベルアップをしなかった。
耐震重要度というのは、S・B・Cの3段階ある。
Sが一番厳しい基準なんですが、外部電源は最低のCクラスです。
これは変えませんでした。据え置いた。
どうするんだ、と言ったら、非常用のディーゼル発電機で十分だという。
つまりね、大事なところの強化はほったらかしにしておいて、
背水の陣でやる、という話です。
それまでの手立てをとって最後にこうする、というのではなくて、
何の手立ても取らずにおいて最後の手段だけ用意した、ということです。

もう一点は、使用済み核燃料のプールです。
ピット、と言っていますけれど。これはBクラス。
これも上げませんでした。
水が燃料にかぶるほどに張ってあれば大丈夫だ、というわけです。
つまり、このコンクリート製のプールが壊れることを想定していないんです。
壊れたらおしまいですね。密閉もしてありません。
ひどいことになります。その点では、ほんとうに重要なところで
基準地震動に見合った強化を何もしていない、ということです。
大津地裁も、いきなり背水の陣というやり方を批判しています。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
第9回終わり。
お疲れ様でした。

私、ここのところがなかなか飲み込めませんでした。
市川先生の 噛んで含めるような講義を再読。。
「基準地震動とは、原子力発電所の耐震設計の基準となる地震の揺れのことですね」。
はい。
で、その数値を新規制基準では「上げた」と。
じゃあ、ええと、原発ひとつひとつが、ええと、“強くなった”つうか
“強くした”んですか?
いや、
「原子炉の本体とか格納容器という中心部分はほったらかしです。
パイプあたりをちょっと強化したくらいですね」。
で、外部電源も変えてない?!
それで福島がああなったのではないんですか?
なのになぜ変えないのだろう??
でも、数値の上では 原発の耐震強度は引き上げられている。

まるでからくりではありませんか。
朝に三つ、夕方にふたつ餌の木の実をもらって喜ぶお猿じゃないんですよ。

そういう仕組みというか、政策を知ると頭が混乱してきます。
大丈夫じゃないじゃん?!という納得できない思いがぶわっとわいてきます。

しかし怖い現実の話はまだ終わりません。
次回、いよいよ
【危険極まりない老朽原発】について。

引き続き よろしくお願いいたします。

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