市川章人さん講演録連載第14回・原子力災害対策指針の検証(続)

どんより曇っていますが、本来とてものどかで美しいところ。
釣り人?の姿が見えますね。
でも、遠くに見えるのは美浜原発。
一番左の 大きいのが、三号機ですね。
その隣にふたつ並んでいるのが、廃炉と決まっている一号機、二号機。

ここからも、どこの原発からも
放射性物質など漏れださないでほしい。
今は運転が止まっているということだけが、せめてもの救いなのですが。

では第14回、続けて 避難計画について。どうぞ。


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京都の例ですが、モニタリングポストが31カ所にあるんですが、
うち14カ所は10μSv/hまでしか測れません。
それで何が問題になるかというと、
1時間あたり500μSvだと即時避難ですね。
もうひとつ、避難の基準があります。
20μSv/hが1日続いたら1週間以内に一時避難の指示が出る、と
いうものです。
これさえも、京都ではじゅうぶんでないところがいっぱいあります。
測れない。
奈良は4カ所ありますが、20μSv/hまで測れますので
それにはなんとか対応できますかね。

30km以遠の場所については次のことが問題になってきます。
緊急防護措置の除染基準としてベータ線が40,000cpm。
汚染された場合にその人の皮膚から数センチの位置で測った場合に
1分当たりにベータ線が四万本出るようなら除染しますと。
わけがわからないですね。
ヨウ素剤を飲ませる範囲が、50mSv/h(7日間の累積量)。
ベータ線が40,000cpmというのは、このだいたい6倍に当たります。
かなり汚染された人でももう除染をしないで、避難してもらうんです。
例えばそういう人が奈良に来たとします。例えば車ごと。
周りが汚染されてしまいます。失礼ですが。
政府のガイドラインは、そこら中に汚染を広げるガイドライン
でしかないし、被ばくした本人も周りも助かるようなことを
ひとつもしないという。避難計画ではなくて、被ばく計画です。

奈良は琵琶湖の水は使っていませんが、大阪はぜんぶイカれますね。
近畿一円の経済活動がぜんぶストップする可能性がある。
ヨウ素は1週間ほどは除去できないと思います。
これは滋賀県のデータから言えるのですが。
ペットボトルに水を溜めても、おそらく1週間分も備蓄できません。
例えばうちには孫がいますが、孫にペットボトルの水を飲ませて、
まあ僕は琵琶湖の水を飲まなあかんな、と思いますね。

そこで、せめてヨウ素剤を飲んでおきたい、という話になりますね。
30km以遠でもヨウ素剤を準備をしようとしている自治体が
いくつかあります。
すでに篠山市では自分たちでしっかり勉強しているから
すでに配ってます。
しかし京都の亀岡市は、せっかく買おうとしていたのに
PPAが廃止されたのでもたもたしています。
最近になってようやく買うとか言い出したようですが。
京都市は買ってはいるんですが、どうするのかと聞いても答えません。
ほんとに曖昧になってきています。
近畿一円のいろんな自治体でね、
ヨウ素剤を置く必要をわかってもらえるように話をしていくことが
非常に重要だと思います。


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避難計画について 二回連続でお届けしました。
今回の話題については、
守田敏也さんの著書
『原発からの命の守り方』(海象社)を併せて読まれたら
さらにわかりやすくなります。
そこから抜粋すると、ヨウ素剤は
「国内で買えば、ヨウ素剤は 2錠で10円ぐらい」(p198)。
「仮に4万人の町として全員分を購入しても、
一回分で40万円しかかかりません」(p241)。

ヨウ素剤の入手方法や飲むタイミングについて、
兵庫県篠山市の原子力災害対策についても
詳しいです。
測定所の残りあと2冊となっております、
ご関心あればお問い合わせください。

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