市川章人さん講演録連載第16回・【講演部分最終回】我々がやらなければならないこと

コオロギが鳴く秋の曇りの午後、
頭脳はまるで真夏のように暑いスタッフ・ふたです。
(今だけ。)
市川先生の渾身の語りの熱を受けたのです!

いよいよいよいよ講演部分最終回!
どうぞ。

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我々がやらなければならないことはいっぱいありますが、
この測定所の運動も非常に難しい運動のひとつだと思います。
難しいことではありますが、非常に科学的なデータを示す、
何かあったときのために絶対に大きな意味があるんですね。
何かあったら本当は困るんですが。
測定をずっとされていることが異変に気付くことでもあるし、
私もがんばりたいと思うんですが。
いろんな人に対して、問題の本質を明らかにして、
ほんとに自分たちで「あかん」ということを納得してもらう、
そういう状況を作る必要があると思います。

事故が起きたというのは非常に不幸なことなんですが、
一つ非常に重要なことも起きた。
それはまさに国民的な規模で、
自分で判断しなければならないという自覚を持つ人々が
増えたということなんですね。
この、原子核という難しい分野を学ぼうとする人々が、
僕のところへ勉強したい、と来るんですよ。
僕は30年間物理の生徒に、こんなに詳しくはないけれど、
この話は授業でしてきました。
でも、その30年分をはるかに上回る人々に、
原発事故後は話をさせてもらっています。
こんなことは未だかつてなかったことです。

あの戦争法のときもそうですが、
まさに民主主義の一番大事なスタイル。
これが進んでいるんだ、ということはやはり自信を持って
言うことができます。
そして我々は、嘘に頼る必要は一切ありません。
彼らには嘘と強行しかないんです。
そういう点では道理は我々にあると思います。

最後にひとつだけ述べさせていただきます。
実際にこれまで生徒たちに教え、
大学生にもゲストスピーカーとして教えてきたことなんですが。
ある非常勤で行っていた高校で、2月に国語の先生に、
子どもに原発の話をしてほしい、と言われたんですね。
思わず耳を疑いました。
国語の授業でやるんですか、と。
そうや、と。
大丈夫なのか、こっちが心配になりました。
そしたらね、「人災と天災」というテーマの読み物がある、と。
そのときに子どもたちに、
今やったら原発の話ができる先生がいるけど、聞いてみるか?って
言ったら、聞いてみたい、と言う生徒が圧倒的だったんで
やってほしいというんです。50分。
で、スライドを作って準備しました。

もちろん、反対、という立場を出すのが僕たちの目的ではありません。
子どもたちに考える材料を与えるためです。
自分でどう判断するかという材料を与えて、
反対という立場ではなくて事実がどういうことがあったとか、
科学的にどういう問題が明らかにされているのか、という
ことについて話しました。

あとで感想文を寄せてもらったんですが、
二年生の文系の生徒たちなんですが、それを読んだら
「僕らはだまされていたのか」、「報道管制がかかっていたんや」と。
僕はそんな言葉は使っていません。
おそらくその生徒はあのSPEEDIを発表しなかったことを
言っているんですね。
「今までは、わからへんからすぐチャンネルを変えていた」と。
「だけどこの問題は、
僕らが一番知らなあかんことだというふうに思った、もっと聞きたい」と。
それでもう1時間授業をしました(笑)。

翌年、一年生の国語の担当の先生が同じことを言ってきました。
それでまたやりましたら、同じことになりました。
もう1時間やったんです。
子どもたちは知ったら、「なんでこんな危ないもんを日本でやるの」と、
ほとんど全員がその答えになります。
こちらが押し付ける必要はありません。
だから、事実を伝えること。
具体的な事実を綿密に伝えていくことが非常に大事だろうと思っています。
みなさんの力も含めて、運動を広げていけたらと思います。

どうもありがとうございました。


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市川章人さんの講演部分はこれで終了です。
次回 連載の最終回にて、質疑応答部分を公開します。
いかがでしたでしょうか。
全体を近日中にサイトにアップさせていただきますので、
お役立ていただければと思います。

寒く感じる日が増えて 体もびっくりしているかもしれません、
どうぞ冷えにお気をつけください。

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