日別アーカイブ: 2017年8月3日

川根眞也さん講演録〈第11回〉「住民帰還」「避難解除」政策と 実際の汚染状況

こんにちは。

連載11回めとなりました本日。
毎日ご覧くださりありがとうございます!
感謝を申し上げます。

奈良・市民放射能測定所は夏休みをいただいていますが
わたくし スタッフ・ふたはお家で内職。。
講演録連載も全体の半分をいつのまにか超えましたねー。
あと10回くらいでしょうか。(ふっ、と遠のく意識)
(が、気を取り直す)
暑さをものともせず(ふーふー)
ガバガバ行きましょう。

今日もどうぞよろしくお付き合いください。

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福島 年間 20 ミリシーベルトまで住民帰還

今年3月31日から浪江町は住民帰還です。
年間 20 ミリシーベルトまでは。

『DASH 村』が浪江町にあったのをご存知ですか?
政府は「復興のシンボルとして DASH 村を再開させたい」
といっています。
フレコンバッグの積んである飯舘村は
2017年3月31日で住民避難指示解除です。

私は
「4月1日から、放射能汚染は日本全国てんこ盛りになります」
と言います。なぜか。
飯舘村に住民を帰します。
農業を再開しませんか?
浪江、南相馬に住民を帰還させます。
漁業を始めませんか?
100 ベクレル/ kg までは安全なんですよ、この国は。
4月から放射能汚染された食品が大量に流通すると思ってください。
だけど福島県産としてはなかなか売りづらい。
どうするか。
外食産業にまず流れます。
コンビニに流れます。
私はずっと前からコンビニの弁当、
もしくはお弁当屋さんのお弁当は一切食べていません。
放射能のリスクがすごく高いからです。
九州のセブン−イレブングループは福島県産応援ですから、
九州の人たちがセブン−イレブンのお弁当を買うことで
内部被ばくをします。
そういった構造があります。



東京新聞記事「山菜食べる日常 遠く」

東京新聞が2016年 7月 7日に載せてくれた記事です。
コシアブラ。
調理前は 9 万 2783 ベクレル/ kg、調理後は3万9573ベクレル/ kg。
調理方法は天ぷら。
続いてもうひとつコシアブラ、
調理前は3 万 4602ベクレル/ kg、調理後は 1万4181ベクレル/ kg。
3分の1に減りました。30 パーセントです(笑)。
ちなみにこちらは除染の済んだ場所で採取したものです。
コゴミ。
天ぷらにして、1384 ベクレル/ kg から 582ベクレル/ kg に。
フキノトウ。
炒めてみそあえ、195 ベクレル/ kg から 195ベクレル/ kg のまま。
ワラビ。
5 時間あく抜き、914 ベクレル/ kg から 190 ベクレル/ kg に。
タラの芽。
天ぷらにして 95 ベクレル/ kg から 59 ベクレル/ kg。
これは黒字表記されています。なぜか。
政府の基準値は 100 ベクレル/ kg で、100 以下ですから。
ウド。
5 分間ゆでて、135 ベクレル/ kg からから 45 ベクレル/ kg に。
除染したところで採ったウドは、16 ベクレル/ kg が 7 ベクレル/ kg に。

こちらの測定所の記録で、岩手の牛乳が 1.6 ベクレル/ kg でしたね。
なぜ出るのかわからない、とのことでしたが、
岩手の宮古市に呼ばれて講演したときに私は、
そのわけを教わりました。
岩手は、安全な牛肉を作るためには牛が健康でないといけないと、
アメリカや海外の遺伝子組換えや化学物質だらけの飼料を食べさせず、
放牧で健康な牛乳と牛肉を作ろう、ということで
放牧がメインです。
実は今それがアダとなっていて、
岩手のあちこちで汚染牧草が出ました。
ちなみに当時の牧草の基準値は、3000 ベクレル/ kg です。
それを超えました。
現在の基準は 100 ベクレル/ kg です。
我々の野菜と同じ。
それ以下だったら牛に食べさせていい。
だから岩手の牛肉から出るんです。
逆に言うと、出ない牛肉や牛乳は、
アメリカの輸入飼料で作られた牛のものということになります。
どちらも危険なんです。
放射能が出ないから安全というわけではありません。

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(第11回終わり)

次回 第12回は、
引き続き 避難指示解除と実際の汚染について。

重要で深刻なお話が続きます。
私は 公開に携わるからには自分自身が理解できていないと、と
考えています。
なので話題ごとに区切って
少しずつお送りさせていただいているのですが。。
次回は放射線の話と政策の細かい話です。
この種になると
正直 飲み込みにくくて頭がフリーズしてきます。
それは私だけではないですよね。。

でも大丈夫(ほんまか)、
自分で計算するものではなく
数値を覚えて、
その数値の意味するところを理解できれば
それでいいものもあります。
そしたら政策の意味するところもわかってしまう。
そして私は、&お読みのみなさまがたも、
おそらくひっくり返るというか
ぶっ倒れそうな気分を味わうことになります。

てわけで次回は問題が出されますよ、
川根先生の 張りがあって眠気もふっ飛びそうな声で
(はい脳内再生して)
「ここで問題です。
政府が避難指示解除の基準としている
年間20ミリシーベルトとは
空間線量率だと何マイクロシーベルトでしょうか?
10秒でお答え下さい」。

はいわかる人!
(ハイハイはいはいはい、と手が上がる)(のか?)
答えは次回です。

スタッフ・ふた

余談・川根さんは発声のいいかたですね、
戦隊ヒーロー的なといいますか
良く飛ぶ、映える感じでpowerfulです。