日別アーカイブ: 2017年8月12日

川根眞也さん講演録〈第18回〉質疑応答編 その2 「牛乳は産地を問わず飲まないほうがいいですか?」

こんばんは。
多くの方がお盆休みに入られていると思います。
今日もお読みくださりありがとうございます、
心から 尊敬をこめてお礼申し上げます。
編集が至らなくて 読みにくいところがあるかと
思います、ごめんなさい。
大切な内容をなんとか すべてお伝えしたいと
欲張っています、
どうぞ最後までよろしくお願いいたします。

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《牛乳についてはいかがでしょうか? 
産地を問わず飲まない方がいいですか?》

私は 1年間分の厚生労働省の資料を
産地別・品目別にまとめましたが、
正直に言って、牛乳の汚染データが出たものは少ないです。
出ているのはすべて岩手県です。一ノ関、雫石。
0.49 ベクレル/ kg、0.34 ベクレル/ kg というデータが出ています。
埼玉県産の牛乳でも、
2013年くらいまでは 0.2 ベクレル/ kg くらいの
データはありました。
岩手県以外はなかなかゲルマニウム半導体検出器で
0.1 ベクレル/ kg のレベルまで測ってくれていないので
わからないのです。

NaI シンチレーション検出器というのは、
ヨウ化ナトリウムという結晶を検出器に使っています。
高価なものでも 250 万円から 600 万円くらい。
常温で測定可能。
検出限界は2〜3時間の長時間測定で2〜3ベクレル/ kg くらい。

ゲルマニウム半導体検出器というのは 1500 から 2000 万円。
ちくりん舎が入れているのが、850 万円くらいですね。
鉛の遮蔽が必要で、その重さが1トンから2トンもあります。

これはフランスのアクロという団体が提供したものです。
あなた方も日本政府と丁々発止と渡り合うにはゲルマニウ
ム半導体検出器くらいは必要だよと言って、
ヨーロッパで募金を集めて買ってくれました。
今は西多摩郡日の出町にあります。
ゲルマニウム半導体検出器ならば長時間測定で
0.01 ベクレル/ kg まで測定できます。

(参考・川根さんの資料より)

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(第18回終わり)
岩手の牛乳については
講演録〈第11回〉
「住民帰還」「避難解除」政策と 実際の汚染状況
に少し出ましたね。
要約すると
「岩手では 放牧で健康な牛乳を作ろう、ということを
進めているために 汚染牧草が出てしまった。
逆に言うと、出ない牛乳は輸入飼料で作られている。
どちらも危険、
放射能が出ないから安全というわけではない」。

判断が難しいですね。

放牧された 飼育条件の良い牛が汚染にさらされるという
つらさ。
その上 実は岩手の牛乳は
ゲルマニウム半導体検出器できちんと測られているからこそ
汚染が公表されているということ。

測ってないからわかってないだけ、というものも
あるかもしれないのでしょうか。

牛乳の安全がはっきり言い切れないという不安。

こういう状況の中、
多くの方が 自分は(今のところは)こうする
という選択をされているのでしょう。

私は牛乳は実は好きです。
ときどきもたれたりもしますが、
やはりときどき飲みたくなる。
大人はまだいいんです、
問題はこどもたちです。

次回 第19回は
東北、関東に住むことについて。
ずばり、行っても大丈夫なのか。
住んでいていいのか。
これも大変気になる話題ですね。

ではまた。。

スタッフ・ふた