こんにちは。今日もブログ担当のスタッフ・ふたです。
風のある日で 干したタオルやTシャツがぱたぱたはためいています。
ブログの題で んん?と思われた方。
あああれね、と思われた方。
マグネシウム粒でお洗濯をする、と。
洗濯マグちゃん、というような商品名で売られていたり、講習会をひらいて、お洗濯グッズとして作ってみる催しもあるようですね。
今このブログをお読みくださっているあなたは、使われたことおありでしょうか。
実は私はまだ使ったことないんです。未知の領域。
踏み込むど❗お洗濯のフロンティアへと。。いざ。
発端は、スタッフ間のたあいないけど真剣な会話だったんですよ。
つまりね、言いにくいけどおー(ここからはお忙しい方は読まずに飛ばしていいです)、私のね、ランニングウェア類の臭いが気になるわけですよ!(あーはずかしい)あたしですねトレイルランニングするから、ろくじかんとか、お山で練習するの。ザックしょって。ザックとあたし本体に挟まれて、ランシャツもまれてもうムレムレよ。んで、そのまま電車で帰るとかあるのね。おい、頼むよ。電車混んでたりするとね、練習自体よりそっちのがきついっていうね。臭う物体が存在してるよ。まじごめん。嫌すぎる。おい、着替えよう。よし。でなくても汗で冷たいしね。これでオッケーだ。着替えたものはどうする?ジップロックに詰め込んで持ち帰るよ。時間経過するよ。おうちに帰りついたらそれもうくさってるわよ。ぶわーっと開けてもちろん洗うけど!酸素系漂白剤入れるけど!くさいわけ‼️自分の臭いで死ねるで、と思うよ。。におわない、っていう素材を求めて今はウールに行き着いたけど。。たかいね。値段で、もう、死ねるよ。しかもウールさえ着てればまったくにおわない、わけでもないんだわ。で、ウールは漂白剤使うのNGね。ガリガリのゴワゴワになるよ。熱湯で臭い消すのもウールはあきまへん。ダメそれ。絶対。じゃあどうするの。。。あたしくさい女なんて絶対いや。ねえどうしたらいい?新しいお洗濯方法、なんかないですか?
。。。というようなディープな話題から、『はかるなら』の懐刀・スタッフBB氏が教えてくれたのです、マグネシウム粒お洗濯に使ってみたらどうですか、って。さすがだ。スタッフBB。全方位詳しい。うっとこの「ハートフル生き字引・Mr.K」ともまた違う方面に強い。
以下に太字でポイントをざっくりまとめます。
🌟洗剤の代わりに、マグネシウム粒でお洗濯するというやりかたがあります。石油化学系洗剤に頼らない。臭い軽減にも役立つかもしれない。売っているけれど、自分でマグネシウム粒さえ手に入れればできるから、やってみるのも手かも。
まじすか?どやって使うんすか?
🌟マグネシウム粒を布の袋に入れる。100グラムくらい。それを洗濯物とともに洗濯機でまわします。
袋ってどんなんがいいんですか?
製品の縫い目をほどくと三つの丸い網とファスナーになる⬇️
ファスナーは除いて、網をそれぞれ二つ折りにしてミシンで縫い合わせて袋状にする⬇️
その中にマグネシウムペレットを入れて三つ作ったものがこれだ❗✨
さらに知恵を伝授すると。⬇️
🌟洗濯ネットの小さいのを使う人が多いけれど、洗濯機で回すうちに中身がばらばら出ないように縫い合わせてしまうのがおすすめ。
🌟洗剤はいれなくてもいい。マグネシウム粒だけで洗う。洗剤も入れたいひとは入れたってかまわない。重曹やクエン酸と併用するのもあり。
🌟洗浄に必要な水素イオンが発生するのに少し時間がかかるので、洗濯時間を長めにするとかつけ置きとかした方がより良い
ざっくりとした使い方ガイドは以上です。
こっからはちょっと化学っぽく、いや、ガッチガチの化学でいきますよ。化学となると、『はかるなら』スタッフメールでざくざく情報が寄せられるんすよ。
そのへんまとめて、いってみましょーー。
『世界で一番美しい元素図鑑』創元社より。
この図鑑でふれてあるマグネシウムの性質とは。。
🔵真にすばらしい実用的な堅さを持つ金属である。手頃な価格、強さと軽さ、加工しやすさがそろっている。
🔵可燃性だけが欠点。微粉末には爆発性がある。が、固体マグネシウムに点火するのは非常に困難。大きい金属塊は熱伝導で表面の熱をすばやく逃がすから着火には至らない。
毒性はここでいうほどの何かはないようです。この図鑑、毒性があるものはかなり辛口にエグいこともはっきり書いてますから。
図鑑に取り上げてあるマグネシウムの性質は、こんなところですね。
ここで、うっとこのハートフル生き字引Mr.Tに登場していただきます。⬇️
マグネシウム金属は、ナトリウム金属やカリウム金属と異なり、水よりはるかに比重が大きいので(それでも1.7程度)、水面上で浮遊しつつ暴れるというイメージがあるナトリウムやカリウム金属(比重が1より小さい)より分かりやすく、素早く沈没して水面下で強力な還元力を発揮し、かつアルカリ金属と同様に水のPHを急激に上昇させます。タンパク質系の汚れ除去には大きく貢献します。
ほおお。どおですか。おわかりになりましたでしょうか。
そういう性質があるわけですが。。
『はかるなら』では、「これで絶対きれいになります」とか保障しないですし、「この洗濯方法がベストです」とか言いませんよ。洗濯やさんではないですから。
もちろん、危ないとか良くないとわかっているものは売りませんしおすすめもしません。
じぶんでいろいろやってみよう、すでにやってみてるよ、という人におすすめです。
合理的な化学知識を学んでみたうえで、自分の頭で決めてみよう、という姿勢はやはり市民放射能測定所のきほんでしょう。
誰かに「こうだよ、これで決まりだよ」って決めてもらうのではなく。そのうえで、自分の〈いい感じ〉を探ってご一緒にみつけていきましょう。時間かけていいんで。
こういうことでよろしければ。
お洗濯ひとつとっても奥が深いなあ。
ふたは、洗剤で洗う、ということ意外考えてみたこともありませんでしたよ。昔学研の「○○のひみつ」シリーズにあったな。人類が洗濯の方法としてやってきたものは。。物理的力(重石を入れて振り回し、水面に叩きつけるなど)、洗濯板も物理的なやつだな、発酵させた尿で洗う(→いろいろいろいろあったのちの石鹸の発明)とか。。つまり界面活性剤で洗う方法だな。
今や、そこに「金属イオンでたんぱく質を分解して落とす」というところにいってるんだな。たいしたもんだ。
市販のものをひょいひょい買うだけでなく、暮らしまわりの化学に関心をもってみたうえで、フロンティアへと踏み込んでみますか。私のような、お洗濯にもうワンレベルアップを求める人や、すでに上級者のお洗濯玄人さん向けかなあとは思いますが。。
みなさま、また良いことみつけたらふたに教えてね❗
ではまた❗お元気で🎶