日別アーカイブ: 2020年6月11日

6月15日(月)締め切り経産省パブコメを出すために、トリチウムについて勉強しよう。

こんにちは。スタッフ・ふたです。いよいよ梅雨入り間近ですね。奈良は朝から曇りで雨がときどき強く降っています。湿っぽいですが、測定所は今日もやりますよ。お出かけできそうだったら来てみてね~。

青空の写真で気持ちだけでもパーっと🎵

日曜日、測定所からの帰り道に撮りました。
こんな青空が次に見れるのはいつかなあ。

このブログをアメリカ、ニュージーランド、タイで読んでくださっているみなさま、今日も訪れてくださりありがとうございます❕そちらの天気はいかがですか?

さて。先日から経済産業省が募集している、福島第一原発に保管されている汚染水海洋投棄にかかわるパブリックコメント。みなさまもう提出されましたでしょうか。私はまだです。呼びかけておきながらすみません。このブログと同時進行で進めていきます。

で、『はかるなら』再開11回めブログ、標題のテーマでいってみよー。

参考にするのは、前回のブログでふれましたとおり、京都・市民放射能測定所 設立6周年記念講演集『原発は事故がなくても危険』知られざる”トリチウムの健康被害” (500円)です。

可愛い🎵
京都さんのサイトの部分スクショです。ぼやけていてすみません。。

これ、『はかるなら』でも20冊販売しておりましたが現在は売り切れています。ご関心ある方はどうぞ京都・市民放射能測定所のサイトをご覧くださって、お問い合わせくださいませ。

で、トリチウムいこう。経産省のパブリックコメント募集ページには『風評被害対策等に関する御意見』とありますが、今回私にパブコメ提出へのきっかけをくださった山田耕作先生は、「トリチウムの海洋投棄の被害は風評ではなく、科学的な真実です」とおっしゃっています。そこをしっかり頭にいれていきたいからです。

上記の資料を読みながらメモをしていきます。★がついているのが、冊子からの抜き書きです。朝守が「!」と思ったものは太字にしてます。

★トリチウムの排出は濃度だけが規制されているから、薄めればどれだけ排出してもいい。まさに垂れ流しの状態。規制の基準は住民の健康を考えたものではなく原子炉の実態に合わせたもの。

★水中のトリチウムは海の生物にどんどん取り込まれ、生物濃縮される。

★若狭湾(高浜原発沖合)は、非常にトリチウムの濃度が高い

★原子炉形式の沸騰水型はトリチウムは少ない、加圧水型の冷却水に多い

(ふた補足➡️福島第一原発の原子炉形式は沸騰水型軽水炉)

★「玄海原発に4.1㎞近づくごとに、白血病死が10万人当たり1人増えている」。「稼働前は、17.1㎞近づくごとに10万人当たり1人白血病死が増えるという数だったが、稼働後は4.1㎞なので、4倍傾きが大きくなっています」。

★『中部電力のパンフでは..「新陳代謝などにより普通の水と同じように排出されることから、人の体にたまっていくことはありません」と書いてあります。本当でしょうか。』

★(トリチウムは)タンパク質や脂肪、遺伝情報を詰め込んだDNAなどにも取り込まれる。有機物結合トリチウムという。これは生体から排出されるまでに長い時間がかかる(「排出は極めて緩慢」)。(アメリカ学会誌『トリチウム水よりかなり長い生体での残留時間を示す』)

★『(有機物結合トリチウムの)最も重要な生成行程は、緑色植物の光合成である』..トリチウムガスのもとで12日間野菜を育てると、コマツナの葉もラディッシュの根もトマトの実もどんどん増えていった。生物濃縮されているということ。

★海草を食べる貝へ、貝を食べるカレイへ。だんだん大型の生き物に取り込まれて生物濃縮される

DNAに取り込まれたトリチウムは、トリチウムβ線が細胞核内で届く範囲でDNAを損傷する。トリチウム水の形で細胞核の外にあるときよりも、有機物結合トリチウムになってDNAに取り込まれた場合のほうが、DNAが損傷を受ける確率が高くなる。トリチウムはβ線を放出してヘリウムに変わるために、DNAの元の分子構造も破壊する。

★染色体異常を誘発。マウスの白血病を誘発すると実証。

★単回投与よりも、同量の分割投与のほうがより白血病を誘発。持続的なトリチウム被曝(原発周辺住民)はこれにあたる。

以上でメモを終わります。

トリチウムがただ体内にある。。という、「自由水」もいやだけど、「有機物結合トリチウム」になって本格的に生体に取り込まれてさらに始末が悪いふるまいをする、わけだ。DNAに入ると、核の中できっちりβ線をDNAに届かせて損傷する、みたいに。

マウスにトリチウム水を飲ませる実験で、トリチウム水を飲ませたマウスは白血病になりやすい、という部分を読んだときは思わず「やめてくれよ。。。」と声が出ましたね。DNAが損傷するというミクロなレベルが重なって、着実に続いて、生き物のいのちを本当に損なうところにいっているから。原子レベルの小さな変化がなめられない、ゾッとする本当の話。非常に気持ちが重いです。

このようなことが実験で明らかになっている。

そういう物質を海に流す。119万立法メートルたまってるという。これはまずいと、正直な感覚で思います。

とにかく気が重くてげっそりします。放射性物質って、ほんとうに嫌なものだ。。独特にいやらしいことを生き物にしてくる。人類は世界のあちこちから放射性物質を取り出して使ってきて、兵器にされてもそうでないっぽいものに擬態してても、どっちでもろくでもない。

ここでもう一回、6月7日の当ブログに貼り付けたFoEJapanのサイトを見てみましょう。

東電福島第一原発:放射能を含んだ「処理水」Q&A |FoE Japan

すごくわかりやすいのでぜひ目を通してみてくださいませ。重複すみません。

FoEJapanは、海洋投棄でなく陸上での保管・処分を検討するべき、そのほかの意見を提出されるということです。

次回ブログでは。いよいよふたが、パブリックコメントを書くぞ。

なんてとろいんだ。。。トロいの木馬だ。できればトロイの木馬みたいな決定的な破壊力があればいいんだが。。ふたなんてただとろいだけでそんなのは無理。。

でもみなさんの力があればそんなことはない。

放射能の問題、これは葛藤ばっかしです。学べば学ぶほど、気分がわるくなる。そして、こんなんなんかできんのか?。。と無力感が襲ってくる。正直そう。

でも前を向く。できることはある。だって、中島哲演さんや、小出裕章さん、FoEJapan満田夏花さん、ほかにたくさんの方々がやり続けておられるから。そして、このちっちゃいブログを(腕の良いスタッフおるけど♥️)を訪れてくださるあなたがいるから。本当に、そうなんですよ。

あーそろそろお昼です。外は雨が降り続けています。

ではまた次回もよろしくお願いいたします❗

スタッフ・ふた