日別アーカイブ: 2020年6月25日

内部被ばくについて勉強する。めざせ『門前の小僧』‼️

こんにちは。スタッフ・ふたです。今日もご訪問ありがとうございます❣️

今日は暑いです。ただただ蒸し暑い。みなさまいかがお過ごしでしょうか。。だんだんと、普通に外出できるようになられましたでしょうか。

マスクをしていない人もちらほら見かけるようになってきましたが、電車の中はそんなことはなく、1車両全員マスクをつけておられますね。

私は測定所には電車➕歩きで1時間かかるのですが、この頃は自転車で行っています。家のドアを出てから測定所のある奈良市学園前セブンスターマンションまで1時間40分、てところです。たのしいよ。

今日は、そんなふうに自転車で出かけた日曜の測定所を振り返りつつ。

日曜日、ふたは自転車をコギコギとこいで学園前にたどり着いたのでした。辻本代表と測定主任とMR.Tのおしゃべりを聞いていれば、私からもそのうちにペラペラーッと、『門前の小僧習わぬ経をよむ』ごとくに、難しい放射線や測定の知識がどんどん口をついて出る、はず。。と期待したのですが。

名付けて『門前の小僧』現象🎶なんか、「聞き流すだけであなたも英語が!」みたいやんなあ。

横では測定主任と辻本代表が、自主測定中でした。しかし今日はおふたり、野球の話題で盛り上がっとる。いかん。これでは放射性物質知識の小僧になれないじゃないか。野球小僧になってしまう。かといってこっちから放射能測定の話を振るかといったら、振らない。

静かな測定所。。。机は『コロナ仕様』で、離して設置しています。

いつも野球の話題で盛り上がってるわけではないですよ、念のため。試合再開したからです。トリチウム、内部被ばくの話題も相変わらず盛り上がりをみせております。

ふたがトリチウムについてやらかした失敗は、ちょっと前の話になりましたが。。ふたはめげずに、どあつかましく測定所スタッフを名乗っていますが。。その後、それが呼び水となって、しばらく『はかるなら』スタッフメーリングリストでは、トリチウムや内部被曝についての意見発信がふたへの注意の形でバンバン飛び交うことになったのでした。(みなさん優しくて良かった。。)

でもスタッフのみなさん詳しいっ。(当たり前かなあ?)たとえればオールスター戦で、各チームのエースが代わる代わるマウンドに上がってくるかんじです。時速150キロの球があっちからもこっちからも飛んでくる。ひーーーこわいよ。当たったら骨折するうう。

(いやみなさんほんま優しいんですが。)

「放射線かんけいの話題スタジアム」、ふたは豪速球を受けるぜ、と腹をくくってミットを構えた。マウンドでボールを握るのは『はかるなら』スタッフMr.T。

とにかく強い頭脳で『ザ・博覧強記』、『ハートフル生き字引』など異名をいくつも思い付いてしまうかたなんですわー。『博覧強記』ってコトバ、聞かへんわーってご本人に言われちゃったんですが、要するに『ものすげー物知り』ってやつだわ。頭のなかみが万国博覧会、的な?

お話を聞けば聞くほど、そんなんあったんか!(初めて聞く)とか、厳しく真実を追及していく姿勢を感じて、目がパッカーンと開かれる思いがすることが多いです。僭越ながら。

で、膨大な知識のなかにハートがある。血潮が通っているというか。

不思議でもないでしょうが、測定所かいわいにいると、本当にそういう方が多いです。いのちが大切だから、愛があるからこその知識と仕事。そういう、熱い人々です。ほんまに。

このメール、内部だけで読むのはもったいない充実ぶりなので、ドーーーンと公開しちゃうよ🎶そんなにむずくないよ、だいじょうぶ。ホラ、こわくない。(がぶ)

ではみなさん、ぜひご一緒に読んでいこう‼️この試合最後までみてもらいましょう❣️

線で区切られた中が、Mr.Tの書かれた文です。区切り線の下に、⬅️とともにふたのメモが続きます。小分けにしてメールのやりとりにしたような感じで、「お返事」をつけます。

あなたはあなたで、もっと賢いことや、違うことをかんがえて「お返事」してみてくださいね。

では以下。


要点:ことさらに放射線「被ばく」という用語は、圧倒的にヒトが形成した社会的表現の用語であること。

 理由1.この地上に生命体が海から上陸できたのは、有害な放射線量又は紫外線量が生命に危険なレベル未満まで低下した所産であり、まだ最近の5~6億年ていどに過ぎないこと。従って生命一般の被ばく体験にはカリウム40の半減期と比較してもまだ経験不十分な事項があって、不明なところが多いこと


⬅️水素は生命に欠かせない働きをするのに、同位体のトリチウムはやっかいな放射性物質だなんてなんなんだよわけわかんねーよ、地球どんなんよ、という、私のぼやきに対するお答えです。

「5~6億年ていど」とおっしゃいますが。。そんな長いスパン、あったまくらくらしてきますわ。

宇宙レベルのものごとって、億年、みたいな。。永遠のような長さで語られるのですね。私(人類)にとってはどんなに長く思えても、けっして長くはない。。わけ?

そういう時の流れの中で生き物は、過酷な環境の中でどうにか生命を保ち、子孫を残して営々と時を過ごしてきたのですね。

で、カリウム40の半減期は。。

1.248 ×109y

え。(フリーズ) 読み方さえわからない。

10の9乗year。。12.48億年、だそうです。よくわかんないんでぐぐってみた。カリウム40は天然放射性物質で、いろいろありそうですが。。いったん置いといて。

ともかく内部被ばくには、まだ経験不十分な事項があって、不明なところが多い、とな。ふむー。


   2.内部から又は外部からの被ばくは基本的に同質なこと。周辺環境が有機的で、もちろん人体も含まれるが、特別な事情があるときは、線源との位置関係により「被ばく」という特別な結果を招来する。文科省の「読本」は1と合わせて、この事情を逆手にとって、不明な「安全」について不当な拡大解釈をする。


⬅️「内部から又は外部からの被ばくは基本的に同質」。ふむー。

で、線源との位置関係。。

それこのごろのブログに出た話題を思い出します。

例えば、「内部被曝では飛程の短いα線やβ線でも細胞を損傷する」。(京都・市民放射能測定所設立6周年記念講演集 森永徹先生講演記録より)

細胞の中でも、トリチウムがどんなふうに、どこにあるかによって違ってくる、てのがありましたね。⬇️みんな、覚えてるう~?

京都・市民放射能測定所設立6周年記念講演集 森永徹先生講演記録より。

(★Mr.Tからの補足があります。末尾にくっつけます。★)


  3 社会的の意味合いは人の場合、先日、電話でお話した⭐傷痍軍人に対するトロトラスト、実験動植物に対するトレーサー の体内注入といった、拒むことができない「内部」被ばくの一例であることが肝心です。この場合などは社会のありようの問題点の方がはるかに重点的であること。2の文科省の政策など、放射線への社会不安を緩和する目的だけで出されるもので、彼ら自身の理念など全くないであろう。


➡️⭐はい。先日、私が自宅でリモートワークみたいなことをしていたさいに、電話で教えてもらったのです。

⭐「傷痍軍人に対するトロトラスト」。つまり、戦闘で負傷した兵士の怪我を治療するさいに、放射性物質を体に埋め込む、ということがされた、というお話でしたね。それは治療のために、怪我の度合いを調べるためにレントゲンを撮るようなものだった、とおっしゃってました。しかし戦後何年もたって、その処置をされた兵士たちは癌になってしまったと。

⭐そして、「実験動植物に対するトレーサー」の注入。

「社会的」に。患者←→医者だから。実験動植物←→研究者、だから。患者(怪我した兵士)も実験台の動植物も、それをされたくないって言えない。拒否できない。そういう関係のもとで。

治療のほうは、そういうリスクがあるとわかっててもそのときはやむを得なかったのか、それともそのときはわかってなかったのか。。いっぽうの実験動物。これはむごいものですね。反対運動だって起きてますね、私も反対です。それはともかく。実験だから、そうされた。そういう、社会的な事情のもとで、「拒むことができない」状況で。発ガンも、実験もそれ自体むごいけれど、実験動物だから、患者だからって、何をされても拒めないっていう社会のありようってどうなのか。重要なのはそこんとこで。

いっぽうで、今大変なのはなんといってもトリチウム「処理水」について。処理などできない(できてない)汚染水。

トリチウムについての社会のありようの問題点とは。。

トリチウムやそのほかの放射性物質で汚染された水、政府には「処理水」という言葉で言われている水。それが海に流され、そういう、汚染されてしまった海のもとで私たちは生きていく、暮らしていかざるを得なくなっている(ということにされている、ますますひどくそうされつつある)、ということですね。

そして、漁業で生計を立てるひとびとが、おられる。

被ばくがずーっと続いていく、というのが、そこで暮らしている限り拒めない状態になってしまう。

それって。。。

そういう社会のありようを、受け入れますか。問題ないとしますか。できますか。

あなたは、どう思いますか。もう、確かめるまでもないですね。今ここではもう言いませんが、だからこそ日本中で、世界中で、人々が活動しているので。自分の意思で。パブコメだってね。

すごくはっきりして強い、「命を守るために」という意思をもって、自主的になにかをするのです。

社会的な状況のために拒めないままにそうなってる、そんなふうに内部被ばくさせられていくのを止めるために。

さて、「文科省の政策」について。これは例えば『放射能副読本』のことですね。文科省が小学生たちに配る『放射能副読本』。こどもたちが、拒めない状態で学校から渡される。日本の小学生である、という社会的状況のもとに。

それに対して、ジャーナリスト守田敏也さんと、お母さんたちは行動しておられます。

「大事なことを書かないことで、放射線を友だちのように書いてある」、という点を守田さんはズバリと指摘。(『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を紹介するYOUTUBEを、どうぞご参照ください)。


なお、上記の有害な紫外線とは300nm以下120nm以上の波長領域のもので、5eV前後のエネルギーを有するものを指している。これをセシウム137の放出γ線のエネルギー662keVと比較すれば、約65万の1のエネルギーに過ぎないことが分かる。


有するエネルギーが弱いから安全と、文科省がのたまう、トリチウムのβ線の平均エネルギーすら5keVはあり、紫外線の約1000倍のエネルギーという桁外れぶりです。頓珍漢な安全性の比較はドイツのメルケルなどに見せられるレベルではありません。


⬅️いかに日本人が、政治によって危険にさらされているか。考えただけで暗くなります、そしてそれを変えていかなくてはならないのですね。ドイツええなー、メルケル首相かっこええな、ああいう人がトップにおる国かあー、と言ってばかりもいられない。

以上で、実力差がありすぎるキャッチボールを終わります。ふたは野球もほとんどわかんないのでこのへんが精一杯です。

このところ続いた、トリチウムと内部被曝の話題、いったんはここまでにします。またいずれ、出てくる話題ではあります。経産省パブコメも7月15日まで募集してることですしね。

ではまた🎶

さいごに、もうちょっと難しいとこに突っ込んでもいーよ、という果敢なあなたに送ります🎶Mr.Tの〈補講〉だよ~ん。以下。⬇️

★の部分について。線源との位置関係など、のところで取り上げた、「内部被曝では飛程の短いα線やβ線でも細胞を損傷する」に関連して。


問題点:放射線の透過力と細胞損傷の程度は逆相関する。内部被ばくは、実はこの透過力の弱いα線やβ線ほど、極めて透過力の強いγ線より強く発現しますので、恐怖となります。

例えば、弱さを殊更に強調されるトリチウムのβ線は、平均エネルギーで5000eVであり、紫外線のおおよそ1000倍です。これは被ばくした細胞に1000倍のエネルギーを与え尽くす(飛程の終盤までに)という意味です。紫外線の毒性は細胞内のタンパク質はじめ、生命機構に必須の分子群の共有化学結合をズタズタにできるエネルギーを有しているという意味で恐怖なのです。β線は細胞内で単純化して紫外線の1000倍の個数の共有結合を切断・破壊しうるわけです。

余計かも分かりませんが、体内のヘモグロビン等、植物の葉緑素等の色素分子はみんな、紫外線よりエネルギーが低い可視光線を吸収するから「発色」しています。それはともかく、

透過力 γ>β>α

細胞毒性α>β>γ

ただし、中性子線の透過力は特殊で、戦車の鋼板は透過して、中の乗員を殺せますが、人の体は正面から入って背中まで透過できません、水分が多くて減速して運動量を失い原子炉内の軽水と同じく人体を透徹できないわけです。

 

終わり🔚

こういうこともあるって頭に置いて、またいつか。